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使用感の無い極薄モグラ記

再開
66 hrk 2004-10-26 02:47 permalink
ついでにここ2月くらいで見聞き購入したもののことをいろいろ書こう。

ウヒョ助の「女神の赤い舌」ってマンガが面白いです。ヒロインの女の子が全裸にペインティング、変なポーズで「ディープエモーショーン!」とか叫ぶ、過剰気味な演出が好き。最近連載が終了して、11月に最終巻である5巻が出るらしい。
http://members.at.infoseek.co.jp/uhyo_suke/chosaku.html

小学生の頃大好きだった天沢退二郎の本が復刊されている。
http://www.fukkan.com/group/?no=42
徐々に開発の手が入って行く郊外(千葉にモデルになった町があるらしい)を舞台に、子供達が闇の勢力とたたかうファンタジー物。なんだけど不条理で詩的な怪異が次々と起きるのが魅力。
小学生の頃、ウチから少し離れた所にずっと林と寂れた畑が広がっている地域があった。そこはバブルの頃に「港北ニュータウン」と名付けられて開発の手が入り、緩やかな傾斜の多い見通しのいい土地がどんどん四角い段々の造成地に変わっていった。しかし、建物の完成を待たずにバブルが崩壊し、その一帯は人気がなく、フェンスに囲まれた四角い空き地が斜面にならぶ不気味な、異様な雰囲気の土地になってしまった。
そのエリアの雰囲気を恐いもの見たさでよく散歩に行っていた気分と、このシリーズの天沢退二郎の作品の雰囲気が奇妙にマッチしていたな。
「魔の沼」では全く工事をしている様子の見られないまま、日々住宅が完成して行くという怪異が描かれている。作品に出てくる闇の勢力は、郊外の自然と生活を破壊し、画一的に開発していく巨大資本の寓意と解釈する事も可能だ。
ちなみにこのシリーズだと「闇の中のオレンジ」が一番怖くて面白いです。
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