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使用感の無い極薄モグラ記

再開
198 hrk 2006-03-19 18:00 permalink
ところでおっぱいばっかり描きがちな柏木ハルコの短編集「愛・水族館」が大変面白かったです。漫画家が主人公の作品に出てくる編集者の敏腕編集者ぶりが素晴らしい。性欲を持て余し気味の漫画家にやらせろと迫られて説教する編集者の一言「…高橋留美子ぐらい。(おもろい漫画を描く漫画家だったらチンポが勃ちます)」!!かっこええわ〜。
この人の作品の面白さはリビドーと、それに相対する価値観(社会性とか、常識とか)の間で葛藤する人間像にあり、その追い詰め方の巧みさ、容赦なさ、スピード感は抜きん出ています。この短編集に収録された作品の中でも「ぷにぷに」は以前の長編「よいこの星」のような残酷性を強調した子供社会の中で、ストレートにリビドーと社会性との葛藤を描いており非常に読み応えがありました。この短編は「小学六年生」向けに描いて載らなかったらしい。
今スピリッツでやっている連載は単行本1本くらいかけて普通のラブコメ漫画的なシチュエーション(主人公が美人3姉妹と同居する事に、みたいな)を作っていたんですが、ここ最近で唐突に唯一常識的だった主人公の男子が変態性欲に目覚め、その欲求を同居の姉妹に知られてはマズい!という葛藤が描かれ出していよいよ柏木ハルコらしくなってきました!と悦んでおります。
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